XPERIA の防水機能と注意点

XPERIA の防水機能の有効性と注意点

XPERIAの多くは防水機能が搭載されています。
実は非防水のモデルもあるのですが、Cなどの効果でXPERIA=防水と考えている方も多いのではないでしょうか。
この防水機能は実用面で大変便利なものですが、「どんな時でも水分を完全にシャットアウトできる」というものではありませんので、注意が必要です。

実際、米国では2016年1月、防水機能をうたうXPERIAシリーズを水中で使用したことによる故障事例が複数あがり、裁判にまで発展しています。
ソニーモバイルUSAは、販売価格の50%を払い戻す等の対応で和解をしていますが、それでも購入者には50%しか返金されないわけですから故障しないに越したことはありませんよね。

今回は、あなたのXPERIAを故障させないため、XPERIAの防水機能について紹介していきます。

■防水機能の有効性

2017年2月現在、XPERIAのフラッグシップ機種である「XZ」。カタログなどで防水性能を確認すると、そこには「IPX5/8」と書かれています。
IPXというのは、国際電気標準会議というところで標準化されている規格で、スマートフォンなどの防水機能をチェックする際のひとつの目安となります。

XZの防水性能「IPX5/8」をこの規格に照らし合わせると
・内径6.3mmの注水ノズルを使用し、約3mの距離から1分あたり12.5リットルの水を最低3分間注水する条件であらゆる方向から噴流を当てても、通信機器としての機能を有する
・常温で水道水の水深1.5mのところに携帯電話を沈め、約30分間放置後に取り出したと
きに電話機としての機能を有する

という意味合いになります。
これだけ読むと水に関して「どんな状況でも大丈夫」な携帯に思えるかもしれませんが、実際はそういうわけではありません。
防水なので水に入れても平気だったと言う方もいらっしゃいますが、偶然水が入り込まなかったケースだったと言えます。

また、水没に関しては、あくまで常温の水道水の場合であって、温水や海水に関しては想定外です。完全防水ではないということは必ず頭に入れておきましょう。

■防水機能 XPERIAを使用する際の注意点

上述した通り、XPERIA の防水機能は「完全」ではありません。防水機能のないスマートフォンと同様、重要なのは極力「水に入れない」ことです。
特に「携帯を持ったまま海へ」と考えている人は要注意。塩水による水没は特に直りづらいものなのです。

そうして不幸にも水没してしまった「防水機能付き」XPERIAですが、修理をすること自体は可能です。ただし、一度修理のために分解作業に入ってしまうと、防水機能はなくなってしまいますので、そもそも水没させないということが重要です。

■お風呂で使用したいときの注意点

防水機能をもつXPERIAを購入する方の多くの目的は、『お風呂で使用したい』からではないでしょうか?
お風呂の時間をゆったりと過ごすためにスマホを使えたら…と思う方は多いようです。では、XPERIAをお風呂で使用することはできるのでしょうか。ソニーホームページで紹介されている、防水機能を持つXPERIA Z5の説明書きを参考にしてみましょう。

【以下引用】
【バスルームでの使用について】※本機は独自の試験基準に基づき高湿度条件下(浴室など)で利用できることを確認しておりますが、次の点に注意してご利用ください。※せっけんやシャンプー、入浴剤の入った水など水道水以外のものをかけたり、水道水以外のものに浸けたりしないでください。それらが付着してしまった場合、直ちに常温水道水で洗い流してください。※湯船(温水)につけたり、落下させたりしないでください。誤って落下させた場合は、直ちに取り出してください。※湿気の多い場所に長時間放置しないでください。※寒い屋外から暖かい浴室などに急に本機を持ち込まず、一度室内に置いて本体が温まってから持ち込んでください。浴室内では充電を行わないでください。
https://www.sonymobile.co.jp/xperia/softbank/z5/spec.html

以上をまとめると、次の点に注意すればお風呂でも故障させずに使用することができるでしょう。
・せっけんやシャンプー、入浴剤などの混ざった水をかけないこと
・湯船につけないこと
・長時間使用しないこと
・充電はしないこと

以上見るように、“防水”を有しているXPERIAでも、浸水させることは故障につながることを理解しておきましょう。あくまで防水機能の効力としては、画面に水が付着した状態でも誤認せずに操作できたり、多少の水がかかったくらいでは故障しない、という程度にとどめておくと良いでしょう。
それでも、浴槽に浸かりながらスマホを使用できることは防水機能付きスマホの大きなメリットであることには変わりありません。

■まとめ

XPERIAを水没させてしまったら、それが防水機能付きであろうとなかろうと、外側の水分だけタオルで拭き取って、すぐに専門店に持ち込むようにしましょう。
XPERIA修理王では、XPERIAの水没修理は2万円~受け付けています。復旧率は90%程度なので、中のデータがどうしても捨てられないという人はご連絡ください。

ただし、中に入っているデータが不要な場合で、「今後もスマートフォンには防水機能はマスト」だと考えている人には、前述した理由(一度分解すると防水機能はなくなる)から修理ではなく買い替えをオススメしております。